こんにちは。ヒグラシです。
今日は貸株をやめました、という話です。
貸株とは
保有中の株を証券会社に貸し出すことでその分の金利を受け取れるサービスのこと
、と理解しています。
詳細は以下よりどうぞ。
2020年1月末から開始
昨年の1月から貸株をしていました。
始める前に気になったことは以下4点。
・金利(結局どのくらいお金がもらえるの?増えるの?)
・配当金と優待(設定したらどっちももらえるんだよね?)
・売却の仕方(特別な手続きは必要ないですよね?)
・株を失う可能性(あんまり心配してないが念のため記載、という感じ)
実際、貸株をしてみて2番目の「配当金と優待」が思ったことと違ったので、貸株を止めることにしました。
その他の部分に関しては、特に問題ありませんでした。「金利」は思った通りの感じ(私の保有銘柄と株数では増えることは期待できない)でしたし、「売却」も特に貸株による制限などなく通常通りの売却方法で問題なくできました。最後の「株を失う可能性」はリスクというだけでした。
やめたきっかけ:配当金と優待
私は優待がメインの目的で株式投資をしていますが、「株主優待自動取得」という設定をすることで問題なく、これまで通りの運用ができると思っていました。
ただ、実際やってみて気づいたのですが、配当と優待の権利確定月が同じ場合は配当金として入金されたのですが、権利確定月が違う場合は配当は雑所得区分の源泉徴収税額を差し引いた配当金相当額として入金されました。つまり、配当は特定口座の方の配当金としてではなく、雑所得区分の配当金相当額となります。
配当金は損益通算したかったので、配当金としてもらいたい。そうすると配当金の権利確定月を意識して、設定を切り替えなければならない。
めんどくさい。。。
と、思い、やめることにしました。
実際の失敗談
1.ブロードリーフ (3673)
配当金(6月・12月)、優待(12月)の銘柄でした。
「株主優待自動取得」にしていれば6月の配当金も頂けると思っていたのですが、2020年6月分の配当金が、2020年9月下旬に貸株配当金相当額として入金されていました。
ちなみにこの時は「1,117円」。
はじめ気付いたときは何の入金なのかと思いましたが、調べてみると以下の内容を見つけました。文言自体は「注意事項」をクリックすると表示されます。
株主優待の権利確定日と配当や議決権の権利確定日が異なった場合は、配当の権利、および議決権は取得できません。
この時に初めてこの辺りの考え方をしっかり理解できていないな、と思いました。
2.スタジオアリス (2305)
配当金(2月)、優待(8月)の銘柄です。
この時は既にブロードリーフでの経験よりこのままだと2月の配当金は配当金相当額となると知っていました。
ただ、10月頃だったのでなら2月まで時間もあるし少しでも金利を付けて運用、そして2月になったころに貸株を解除したらいいじゃん、と思っていました。
で、ここまでの流れでお分かりと思いますが、うっかり忘れてこの2月分の配当金も配当金相当額となりました。その額「4,234円」。うーん、結構な額で正直痛い。。。
「4,234円」は税金を引かれた後の額なのですが、配当金が5,000円だったので計算すると、766円の税金を引かれたこととなります。
特定口座の方だったら損益通算して税金が戻ってくる可能性が高い、でも配当金相当額だともうこのまま。はぁ。。
結果、貸株やめました
と、言うことで貸株は止めることにしました。
こまめに切り替えるような運用ができればいいのですが、私の場合は向いていなかったようです。
ポイントとしては以下4点です。
・①私の保有銘柄は金利が低いものが大半
・②株主優待の長期保有特典も考えて、貸株の対象にしている銘柄は少し
・①、②より貸株は50円/月くらい
・ざっくり計算で、金利分で得られるお金(1年分)と、配当金相当額で引かれる税金を比べると配当金相当額で引かれる金額の方が多くなってしまう
まとめ
実際にやってみないとわからないこともありますよね。
貸株がダメというよりは、今の私の投資スタイル(優待中心、優待の長期保有特典の銘柄もそれなりに多い、損益通算でなるべく税金分も取り戻したい)と私の性格(こまめな運用が苦手というよりうっかりが多い)が合わなかったのだろうと思いました。
キャピタルゲイン目的で配当金とか優待の優先度は低めという投資スタイルだったらまだ続けていたかもしれません。
2017年から株式投資を初めて今年で5年目を迎えました。
4年やってみて、資産はほぼ横ばいです。始めた頃の私が知ったらがっかりするかもしれませんが、今の私は良く踏ん張ってるな、と思ってます 笑
最近は現状維持って意外と大変な作業と思います。投資だけでなく、家事も、信頼関係など、目に見えるものも見えないものも。私にはすべてを頑張るだけの根性も体力もなさそうだなとやっと実感してきているので、せめて手の届く範囲は維持できるようにほどよく手を抜きながら頑張ろうと思う今日この頃です。