2019年以降のNISAは、ロールオーバーができないことに気づいたので購入際の判断基準を見直した (1)

こんにちは。ヒグラシです。

NISAが始まって今年で6年目、最近は積立NISAというものも始まり、普段の生活でNISAという言葉が以前より聞きなれた言葉になったような気がします。

ブログを始めてから、改めてNISAの配当金や譲渡益が非課税になるメリットや、損益の相殺ができないデメリットを考えるようになりました。今日は、(今頃なのですが、、)新たに知った条件を加えて、株を購入する際の判断基準を見直した話をしたいと思います。

 

 

これまでの判断基準

判断基準概要

これまでは以下の判断基準に当てはまる場合に、NISAで購入することにしていました。

株主優待目的の場合、自身の状況や環境が変化した時にも活用できる株主優待の銘柄を購入する

特定口座(源泉徴収あり)とNISAの使い分け方を考える - 私の備忘録

 

この基準の前提としてずっと持ち続けることがまずはあり、さらに自分にとって優待の価値が変化することを考慮した判断基準を考えました。

 

例えば、マルエツの株を優待のお買物券目的でNISAで購入した場合、もし引っ越ししてマルエツで買い物しにくくなった場合は、自分にとってその優待の価値は下がってしまいます。

 

持ち続けることを前提に株を買う、ということの裏には、優待の価値が自分にとって一定であるという前提が実はあって、ただ、その前提はちょっとしたこと、例えば引っ越しなどで、優待の価値が変わる場合もあるということに気づいたタイミングでした。

 

 

私にとって「汎用性が高い」優待とは

私にとっての価値が一定となる優待のポイントは「汎用性が高いもの」の一言につきます。

具体的には、以下のあたりです。なにせ出不精なので、あくまで私の場合です(笑)

  • 家で使えるもの(=外に出なくても使えるもの)
  • 外で使うものは、多くの場所で利用でき利用期限がなるべく長いもの

 

と、いうことで前者は、前回ご紹介したカタログギフトやカレンダーがもらえる銘柄、後者は、ジェフグルメカード、クオカード、図書カードがもらえる銘柄が該当します。

 

NISA枠ではないですが、以前、ホットランド(銀だこ)やケンタッキーの株を保有していた時もありました。

大人になると時間があっという間に過ぎってしまうようで、せっかく優待券をもらっても後で使おう使おうと思って、結局、期限間際に追われるように使う感じになり、しかもそのためにわざわざ外出するのがおっくうに感じて、結局、売却してしまいました。

無理して使うことないのですが、その優待をもらうために購入した銘柄ですし、使わないともったいないと思ってしまうんですよね。

 

どちらも購入したことは後悔していないですが、購入する前や1回目の優待をもらった時の価値と、それ以降の価値は変化した銘柄だったと思います。

2019年以降のNISAで気にした方がよいこと

ロールオーバーができない

前置きが長くなりましたが、本題です。

まずは、NISAのロールオーバーという言葉を知っているでしょうか。

私はここ1か月あたりでやっと理解しました。それまでは、「英語 × 投資」の話、というだけで理解する努力もしていませんでした。

 

以下、金融庁のHPからの抜粋です。

非課税期間の5年間が終了したときには、保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移す(ロールオーバーする)ことができるほか、NISA口座以外の課税口座(一般口座や特定口座)に移すこともできます。

出典:NISAの概要 : 金融庁

 

上記を読んで頂いた上で、以下の図を見るとわかりやすいと思いますので、以下も載せます。

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出典:NISAの概要 : 金融庁

「だから、どうしたの?」と、お思いの方もいるかもしれません。

私もこれまであまり気にしていなかったのですが、NISA(積立NISAは別)の投資期間は限られていて、図に書いているように2014年(平成26年)から2023年(平成35年)までの10年間です。

*図をベースに説明をしていくので新元号(令和)ではなく、平成を使います

 

つまり、去年までのNISA枠の購入分はロールオーバーできますが、今年2019年以降のNISA枠で購入した分はロールオーバーできないのです。

 

ロールオーバーできないということは、購入した銘柄をNISAで運用できる期間が5年となるということを意味します。ロールオーバー可能で実施した場合は、10年です。

 

時間でリスクを低くするという考え方の場合は、2019年以降のリスクは2倍になると、考えることができます。

 

 

非課税期間終了時に損をしている場合

なぜこんなに時間の話をするか、というと、5年間の非課税期間が終わった際に損をしている場合、本当に損をして終わってしまうからです。

 
NISAでは損益通算ができないので、損をしている状態で非課税期間が終了する場合、以下の2択になるという理解です。

  • 非課税期間終了前に売却する ⇒ 損益通算はできないので、単純にその分が損となる
  • 課税口座に移管する ⇒ 非課税期間終了時の株価で移管され、NISA枠で購入した時の株価は考慮されないため、移管時の株価と購入時の株価の差分は損となる(=損益通算されない)

 

だったら、NISAやらなければいいじゃないか、というのも極論だと思っていて、NISAの非課税となるメリットと損をした場合のデメリットに対し、どのくらいのリスクだったら自分は許容できるのか、そのあたりのバランスを次回以降考えていきたいと思います。

 

 

以上、いかがでしたでしょうか。

なんでもそうですが、始める時って、終わるときのことまでなかなか考えが及ばないことが多いです。今、気づいたのでロールオーバーはできませんが、とはいっても各年度で5年間という時間はあるので、その時間でできること考えていきたいと思います。

ご参考ですが、「NISA 出口戦略」で検索すると多くのページが検出されます。なかなかどういうワードで検索したらよいか思いつかない時ありますよね。

 

それでは、よい1週間になりますように!